重ね煮とマクロビオティック
「マクロビオティックとは違うのですか?」
重ね煮の話しをすると
ときどきこんな質問を頂戴します。
難しい質問で
個人的な考えも含んでしまいますが
根幹の考え方や目的は同じで
料理法と仕上がりが違うだけと
思っています。
どちらも
「陰」と「陽」の調和で自然界は成り立つという
東洋に古くから伝わる
『陰陽論』の考えを食の基本にして
食によって心身の健康を目指すものです。
重ね煮料理法は・・・
お鍋の中に
陰性の食材から陽性の食材までを
規則的に重ね、熱の対流によって
食材を中庸(陰と陽の中間)に近づけます。
マクロビオティックは・・・
食材を個々に順番に炒めて食材の陰性を飛ばし
陽性に近づけてから調理(陽性食)したり
陰性の食材だけ単品で調理(陰性食)するなど
手順はいろいろ。
こんな料理法の違いから
同じ食材で同じものを作っても
味と陰陽の状態には違いが出ます。
中庸食の代表には
お米や母乳がありますが
どちらもほんのり甘味があるのが特徴で
重ね煮料理もそんな甘味を持っています。
どちらが良くて
どちらが良くないというものでもなく
我が家では
重ね煮は、日常の食事。
マクロビオティックは、養生の食事。
体の状態を観て
崩れたとき(陰性や陽性に傾いたとき)は
マクロビオティックで集中的に偏りを無くし
普段は、重ね煮中心で健康維持。
そして特別な日には
おいしいものを何でも食べる。
そんないいとこ取りの食生活を送っています。
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